小瓶主さんからのお返事
ななしさん、
いいえ、こちらこそ読んでくださり嬉しいです。
Babies' と複数形+所有格にするのには理由があって、単数形+所有格の Baby's だと「私の子どもの (=my child's)」というのを含意するからなんですね。
これはもう日本人には理解しがたい感覚なんだろうとは思いますが……そういうものだと思うしかない。
誰の子なのか・どのような人種の子なのかをぼやかして、単に「世の中の赤ちゃんたち全般」を指すのには複数形が便利なんです(そうしておけばいいという風潮もあり)。
アポストロフィにも、省略を表すもの・所有格を表すものと沢山ありますね……
音楽で言えば故・内田裕也氏の「ロッケンロール!」。
Rock 'n' roll !!!
中高生の勉強を見ていると、そのあたりの疑問をよくぶつけられます。
It's は It is なのか、あるいは It has どちらの略なのか。
I'd も I would それとも I had あとは I did どれ?
交換留学生からもらったメッセージカードに 'Tis って書いてあるけどこれ何? とか。
教えると「へー! 授業で教えてくれないから知らないんだけど。受験に出てきたらわたし終わりじゃん」なんて言います。
洒落にならないから怖いですよね。
洋書に親しむ中高生はだいぶ減っていると思いますし、教員もそこまで教えない(教えられない)のでしょう。
でも社会に出れば日本語だけじゃ仕事できないし、「英文メールは AI 翻訳で良いっしょ!」なーんて油断してると痛い目に遭う。
(前ページからの続き)を表す Cont'd とか、international の略 int'l、because の略 'cause/'cuz/kz は頻出。
中高生の皆さんには、アポストロフィを使わない形の kz とか、glbl (=global), mgmt (=management), est (=estimated) なんかも折に触れて伝えるようにしています。
英語で不自由してほしくないので。