今現在の日本の学校は、産業革命の影響を受けたイギリス型の学校に近いと考えています。
貴族や学者、聖職者が通うような何百年もの歴史があるヨーロッパの大学や、日本の武家の子弟が通っていた藩校とかとは別物です。
つまりはスケジュール通りに動き余計なことをしない、従順な工場労働者の育成を目的とした機関です。
学校教育と、産業革命に端を発する大規模工場の登場は切っても切れない関係にあると言えるでしょう。
多分、今の時代では工業高校や高専とかでない限り卒業後に工場で働くことを想定した教育などしてないでしょう。
しかし医療現場も役所も、普通の会社や銀行も、場合によってはクリエイティブとされる華々しい業界でさえ、日本の組織はとても『工場的』であるし、そういうものに適応するための場として学校と学校教育はあるのではないかと私は考えてます。
こう書くと一部の人達が言うような『学校は政府や企業に逆らわないロボットを生産する場所』という主張を肯定しているのかと思うかもしれませんが、実際の世の中はそんなロボットみたいな人ばかりでは無いです。
みんな、学校にいるときも、学校を出て社会と対峙している時も、多かれ少なかれ葛藤を抱えながら生きています。
もっときちんと洗脳してくれたら、良心が痛むことも悩むことも無いのに。
とりあえず、面従腹背は当然の権利だと思うくらいの図太さは持っておくに越したことは無いです。
『自分の中に毒を持て』ですね。